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TOY BOX LOUNGE ♯03

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さぁ、いよいよ、The time has come!
というその時、私は控え室にあてられていた2階席から
ステージと立錐の余地のないフロアを見降ろしていた。
1曲目の♪真夜中発未来列車のイントロで、マサハラタニ君のギターの
カッティングが16ビートを刻み始めた時、かすかに胸に郷愁がよぎった。
裏方に徹している現在からすると遠い過去のようだが、かつて幾度となく
ヴォーカリストとして彼と同じステージを踏んだものだった。
当時の私はプロを目指す訳でもなく、Muddy Waters, Elvis Presley,
The Rolling Stones らの代表曲をステージで歌い叫ぶことで、
あてどもなく彷徨う自らの魂を慰めていた感がある。

閑話休題。

さて、フルハウスの会場を上から見降ろすと、 S.O.W. のステージを
観に来た方は、一目瞭然でそれと分かった。
作詞をする時、曲にふさわしい歌い手を選ぶ時、レコーディングの真っ最中に、
いつも私の心にあったのが、まさに当日応援に駆けつけてくださった
オーディエンスの皆さんである。
この混迷した社会の中で希望を探しながら懸命に生きている、
ごくごく普通の人たち。
一言の英語で言うなら、「サイレント・マジョリティ(声なき大多数)」
という表現がふさわしいのかもしれない。
心の中で、そんなお客さまたちに感謝の気持ちで頭を下げる。
初めてオーディエンスの前に、そしてステージに立った S.O.W. の面々は、
そんな人たちの期待に応えられるのだろうか?
そして明らかに Girls Meeting のアーティストの応援に来た
若いオーディエンスから拍手をもらうことができるのだろうか?
by sowyoshizato | 2004-06-21 15:12 | Songs On the Web
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