ほとんど同録に近い形でオケが完成したのは、
「442」の中では、♪
Harbor Light Serenade のみ。
残りの曲は、「歌を生かすためのアレンジ」をテーマに
歌入れの後にアレンジのディテールが煮詰められていった。
アコースティックなアレンジで幕を開ける♪
Cross は、
2番から一気にロックしていく。
アコギをメインにしたアレンジが採用されたのは、
言うまでもなく、石川さんの声質を最大限に生かすため。
作曲者の shugo は、ファーストアルバムの1曲目、いや、
‘
Songs On the Web ’レーベルの産声にあたる♪Conifer
を提供しているロック系のライターである。
「shugo=ブリティッシュ・ロック」というイメージが
アレンジャーの照屋さんの頭の中にあるらしいのだが、
この曲を歌ってくれた石川さんとの出会いによって、
アレンジの方向性は「ブリティッシュ」ではなく、
彼女が志向している「カントリーロック」へと変えられた。
アコギ2本に、エレキ、スライド・・・
ギターだけで何トラックを使っただろうか。
収録曲中で最もギターのオーバーダビングに時間と労力を
使ったのが、♪Cross である。
さまざまなギターを持ち替え、夜通しのレコーディングで
がんばってくれたマサハラタニ君には、今さらながら感謝!
「俺がスライドを弾くと、フレーズがディープになり過ぎる!」
「デルタまで行かずに、テキサスくらいで止まって(笑)」
こんな会話をスタジオで彼と交わしたのを覚えている。
♪Cross 誕生秘話 ♯01
♪Cross 誕生秘話 ♯03
祝、♪Cross 生誕!